INFORMATION

  • Bimestriel gratuit
  • Mars 2017
  • ボンズールジャポン65号
  • 2017年10月10日発行

ナヴィゴを作って、パリ快適メトロ生活!

Navigo–ナヴィゴとは、日本のSuikaに似たチャージ式のカードで、パリを含むイル・ドゥ・フランス圏で使える公共交通機関チャージパスを指します。週、月などのチャージしたい期間の定額料金で、パリとその近郊までのメトロ、RER、バスなどが乗り放題という、とても便利でお得なパスとして市民に喜ばれています。もしもあなたが、パリ市内外のヴェルサイユなどの近郊に1回でも行くのなら、断然ナヴィゴを作ることをオススメします!週の頭にパリへ到着するなら1週間のチャージを。週の木曜日以降に到着する方で、パリの外へ出ない方なら10枚綴りのBillet–ビエ/切符-Carnet–カルネを購入することをオススメします。

ナヴィゴは居住者用のものと非居住者用に分かれますが、旅行者が作れるのは、後者の《Navigo-Decouvert-ナヴィゴ・デクヴェール》。ここでは、ナヴィゴ・デクヴェールの作り方とチャージの仕方をご指南します。
ナヴィゴのチャージは1週間、1ヶ月などいくつかの期間カテゴリーがありますが、旅行者のみなさんが一番使われと思うのが、『1週間=forfait semaine-フォルフェ・スメンヌ/1週間チャージ』毎週月曜日から日曜日までの1週間乗り放題。(もしも火曜日にチャージしても、使えるのは次の日曜日まで)前日の日曜日からチャージが可能。一度使ったNavigoは、そのまま日本へ持ち帰り、次回のパリ旅行でまたチャージすれば繰り返し使えます。

ナヴィゴ・デクヴェールの作り方

ナヴィゴ・デクヴェールを作るのに必要なものを用意する。ちなみにフランスの証明写真機もあるので現地で写真を撮ることもできますが、あまり性能がよろしくないので、日本で撮ってくることをオススメします。

  • デポジットの5ユーロ
  • 証明写真1枚(サイズ25×30mm)


大きめのメトロの乗り口やSNCF(フランス国鉄)のある大きな駅など、職員のいる窓口を見つけて、職員に…
『Je voudrais avoir un passe Navigo-Dacouvert, S’il vous plaît.』
−ジュヴドれ・アヴォワー・アンパス・ナヴィゴ=デクヴェーる、スィーヴプレ
−ナヴィゴ=テクヴェールが作りたいので、お願いします。
と伝えて、上記の必要なものを職員に渡すと、磁気のついたカード本体と、その外側に写真を貼った証明書、かなり頑丈なプラスチックのカバーの3つがセットになって戻って来る。これでナヴィゴ・デクヴェールはゲット!しかし、このままでは使えない。お次はチャージです。Navigoと書かれたチャージ機は、メトロの乗り口手前に設置されています。



《料金》
  • Navigo-Decouvert-ナヴィゴ・デクヴェール
  • 1週間=forfait semaine-フォルフェ・スメンヌ/1週間チャージ:22.15€
  • 1ヶ月=forfait mois-フォルフェ・モワ/1ヶ月チャージ:73€



チャージの仕方

1. 画面下のローラーを動かして、上の『 Recharger un passe Navigo-ナヴィゴのチャージ 』を選びます。



2. ナヴィゴパスを、写真のように置きます。



3. 画面下のローラーを動かして『1週間=forfait semaine-フォルフェ・スメンヌ/1週間チャージ』を選んだら、右下にあるボタン『Valider−ヴァリデ/了承』を押す。ここでは日にちが、『du 22 au 28 mai-5月22日(月)〜28日(日)まで』と表示されている。購入の際には、この日付を必ず確認しよう!

4. 画面が変わったら、一番上の『zone 1 à 5 –ゾーン・アン・ア・サンク/1〜5ゾーンまで』を選んで右下にあるボタン『Valider−ヴァリデ/了承』を押す。

5. 支払い画面に移ります。ナヴィゴの支払いはクレジットカードで!画面の支払い明細を確認したら、右下にあるボタン『Valider−ヴァリデ/了承』を押す。



6. 次の画面でカードでの支払いを選んだら、画面右横のカード挿入口に磁気付きのクレジットカードを挿入します。すぐその下の電卓のような機械画面に 『SAISIR CODE−セジール・コード/コード入力』と出てきますので、この機械でコードを打ち込んだら、右下のみどりの『VO』というボタンを押す。



7. 『 Paiement accepté−ペイモン・アクセプテ/支払い受領 』の表示と共にVoulez-vous un reçu?−ヴレヴ・アン・ルスュ?/レシートは要りますか?』と表示がされるので、いらない方はNon、欲しい方はOuiをローラーで選んで右下にあるボタン『Valider−ヴァリデ/了承』を押す。

8. 『Impression du reçu en cours-アンプレッション・デュ・ルスュ・オン・クール/領収書印刷中』という表示後に、下のポケットから印刷されたメトロの切符サイズの小さな領収書が出てくる。

9. 『Reprenez votre passe Navigo-ルポネ・ヴォートル・パス・ナヴィゴ/あなたのパスをお取りください。』という表示が出るまでは、ナヴィゴを慌てて取り出してはいけないので注意!この表示が出たら、チャージ終了。駅の改札では、Navigo用の読み取りにタッチするだけでOK!さあ、街へくり出そう!





前号に掲載しました休刊のお知らせに、驚いた方もいらっしゃったかと思います。2007年に創刊したボンズール・ジャポンは今号を持ちまして、リニューアルのためしばしの間、休刊させていただくこととなりました。今後は、名前やスタイルを替え、より深くヨーロッパ文化にコミットした媒体へと生まれ変わる予定ですが、公式WebSiteのBONZOUR.JPは、10年間の貴重なアーカイヴも含め運営していく所存ですので、引き続きフランスへのご旅行、情報集めに広くご活用いただければ幸いです。また、新しい媒体に関する情報につきましても、https://www.bonzour.jp/でお知らせいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。 私たちがボンズール・ジャポンを始めた2007年は、現在ほどSNSやスマートフォンの普及率が高くはなく、情報を主に扱う弊誌のようなフリーペーパー全盛時代でもありました。その後、紙媒体全般に革新を迫られるインターネット情報時代が本格的に訪れました。その中でもボンズール・ジャポンは、小さな媒体にもかかわらず、フランス文化を愛するたくさんの読者のみなさま、クライアントのみなさま、そして関係各社さまのお力添えにより、今日まで生き長らえることができました。ひとえにみなさまのフランス愛の賜物と、スタッフ一同心からの感謝にたえません。 ボンズール・ジャポンは既存の情報誌とは異なり、テーマの着眼点、取材・編集方法も一般のそれとはだいぶ違った独自の媒体でした。フランス文化への愛情ひとつで集まったスタッフによる運営は、この10年間常に困難を極めました。これまで続いたこと自体が奇跡だったとも言えるでしょう。体裁は旅の情報誌でしたが、弊誌はリアルなフランス文化を伝えるフリーペーパーとして情報誌以上のなにかを残せたと自負しております。今後はかたちを変えて、みなさまとまたお会いすることとなりますが、これからも引き続き、ご支援・ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。                     

Bonzour Japon 編集長 猫沢エミ

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