Café Branly

取材協力:フランス観光開発機構 佐藤由起子、写真/ゴトウヒロシ|Mika Inoüé、文/猫沢エミ、コーディネート/田中敦子

Café Branly
カフェ・ブランリー / ケ・ブランリー美術館Tél : 01 47 53 68 01
月曜定休(ヴァカンス中は、月曜もオープン)
火・水・日(9:30~18 :00)木〜土(9:30~20:00)
Métro:9番線 Alma-Marceau、RER・C線 Pont-de l’Alma
http://www.quaibranly.fr

美術館URL
http://www.musee-jacquemart-andre.com

カフェURL
http://www.quaibranly.fr/fr/professionnels/privatisez-les-espaces/cafe-branly/
2006年6月にオープンした国立美術館、ケ・ブランリー。パリ市の中でも異彩を放つ、アラブ世界研究所を設計した建築家ジャン・ヌーヴェルの手によるコンセプチュアルな建物が目をひく。アジア、オセアニア、アフリカなどの原始文明をテーマに、興味深い様々なエクスポジションを展開している、今もっとも注目すべき美術館。その1階にあるのが、カフェ・ブランリー。エキゾチックな国々から直接スパイスや食材を集め、ビオ素材が中心、パンはプージョランetc…のこだわりよう。そして、会期中のエクスポジションにテーマに合わせたスペシャルメニューは、他ではなかなか食べられないもの。取材時には、アメリカのニューオリンズ発祥のジャズの展覧会期中で、クレオールの移民食文化をテーマにした料理を展開していた。企画展に合わせて出されるスペシャルメニューを食べに、ぜひ足を運んで。

 

夏のテラスは開放感一杯!ここから間近にそびえるエッフェル塔は迫力の一言。パリらしさと不思議なエキゾチック感が入り混じる穴場的スポット。  マカロン、プチマドレーヌなどが飲物とセットになったお得なLe goûter completは10€。(写真下)旬のフルーツをそのまま食べているようなTarte aux fruits de saisonは8€。スイーツの他、ピッツアも職人による自家製など、とにかく何をチョイスしても間違いなし!
企画展‘JAZZ’をテーマにした料理は、豚の血を使ったクレオールのソーセージ‘ブーダン’と黒米の入ったワイルドライス、人参のクリームソース添え。それに飲物がついて16.50€とリーズナブル。ブーダンの苦手な編集長もぺろりと平らげた臭みのなさには驚き!おまけの存在だなんてとんでもない、新しい美術館カフェの力量を見る思い。

 

 


BONZOUR JAPON Nº 16 [パリの美術館カフェで、のんびりゆったり] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。