130年の歴史を持つ、ハイセンスな老舗メルスリー

Frou-Frou Mercerie Contemporaine
フル=フル・メルスリー・コントンポレン(手芸・布地)
元moline MERCERIE-モリーヌ・メルスリー

2,4,6 rue Livingstone 75018 Paris
Tél:01.42.59.36.68
Métro:4番線 Barbès-Rochechouart, 2番線 Anvers
日曜定休 月〜土 / 9:45〜19:00
www.frou-frou-mercerie-contemporaine.com

 

パリ郊外のLevallois-Perretに創業者のダニエル・モリーヌが店を開いたのは1879年のこと。当時は、彼の息子たちが両手に布地を抱え、週3回モンマルトルへ布を売りに来ていた。その後、このカルチエに複数の店を出したmolineは、現在の形になるまでリヴィングストン通りの顔的メルスリーとして愛され続けている。とにかく、店の中に一歩入った途端、そこは日本女子のツボだらけのガーリィ・ワンダーランド!ルックス重視か?と思うほどかわいい店員さんに、アンティークを上手に使ったインテリア。そして、ボタン、リボン、プリント布地etc…とにかくどれも可愛くてハイセンスなセレクトの嵐。思いっきり、きゃーきゃー言いながらお買い物してください!(笑)老舗店ながら、この店の店員さんに取っ付きにくそうな人がいないところも、メルスリー初心者には心和むポイント。パリには珍しい、丁寧なサーヴィスとメルスリーへの愛に溢れています。

「あっ、この布かわいい♡」と思ったら、日本のテキスタイルメーカー“KOKKA”から出ているetsuko furuyaさんデザインのものでした!「パリで手に入るのは、うちのお店だけなのよ。」と店員さんが誇らしげなのに、なんだか嬉しくなったり。m/25€ 毛糸はドイツの『Boston』イギリスの『Debiie Biss』などが揃っている。4.2~7.10€ ラメの入ったお洒落な刺繍糸もここにならありますよ。Fil à broder-フィル・ア・ブロデ 3.40€~
かわいさイチオシの店員、ソフィーさん。切っているマカロン柄のプリントコットンも恐ろしくかわいい♡
ボタンもかわいいものがたくさん揃っていて、どれにするか迷ってしまいそう!左から1.50€(茶&模様)1.70€(アンバー)2.40€(ピンク)ボタンは勝手に出さないで、かならず店員さんに声をかけて取ってもらおう。写真の上の方にちらりと見える小型の裁縫ばさみも、持ち手部分が鳥の形をしていたり、昔ながらのクラシックで素敵なデザインのものがそろっているので、お土産におひとついかが?20〜30€前後。

パリのメルスリーには、日本ではなかなか手に入らないアフリカン・ティスュがある。日本の伝統的な浴衣と同じろうけつ染めで染められた布は、華やかで通気性が高く、編集長も大ファン。m/6.90€ Anvers駅からほど近い、Château Rouge駅周辺にはアフリカ人街があり、そこにはアフリカン・ティスュのお店がたくさんあるが、初心者には安全とは言い難いカルチエなので、気持ち割高ではあるけれどモンマルトルで買うのをお勧めしておきます。パリに慣れている方は、昼間にぜひ行ってみて。

    • お勧めアフリカン・ティスュ店
      Wax Jolie Afrique-ワックス・ジョリ・アフリック
      30 rue Poulet 75018 Paris
      Tél:01.42.58.98.96

BONZOUR JAPON Nº 30 [愛すべき、パリのメルスリー] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。