漁師たちの住む、古いカルチエ

写真:mika inoüé コーディネート:田中敦子 取材・文:猫沢エミ 

Pointe Courte
ポワント・クールト/漁師たちの住む、古いカルチエ
ポワント・クールトで最も古い家。昔はこんな感じのおうちばかりだったんですって。

 

Pointe Courte
ポワント・クールト/漁師たちの住む、古いカルチエ

TGVのルチエ駅(Gare Routière)のすぐ裏手、ヨットの帆のような形で突き出した小さな岬にポワント・クールトはある。1954年、ヌーヴェルヴァーグの女性監督アニエス・ヴァルダが若きフィリップ・ノワレを起用した彼女の初の映画作品’Le Pointe Courte’ は、まさにここで撮られた。映画に登場するこのカルチエは、セットの漁民たちが伝統的な暮らしを守っていたが、現在では半分がよそからの移住者となっているそう。しかし、変わらぬ暮らしを守る人々や、昔ながらのかわいい家々をぜひ見て欲しい。映画を記念してつけられた、小さなヴァルダ通りを探してみて。

いいたこが獲れたぜ!」魚の競りが行われるCirée aux poissons前の波止場にて。
Cirée aux poissonsでの競りが見学できるツアーあり。セット観光局へ申し込んで。

ここで生まれ育った元漁師、アラン・ラプラスさん。のんびり投網の修理中。
愛犬とひなたぼっこ中の老夫婦。犬や猫ものんびりしていてかわいかった。

 


BONZOUR JAPON Nº 23 [ 南仏の小さな宝石、セットへ ] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。