南仏で育つ牡蠣と見守るカモメ

写真mika inoüé コーディネート:田中敦子 取材・文:猫沢エミ 

Le SUB SEA EXPLORER
牡蠣の養殖棚を見る海の回遊ツアー

Billet(チケット)売り場&船乗り降り場
Quai de la Résistance

Tél:04.67.46.00.46

7,8月/10:45 (水曜の朝を除く) 14:30,16:30,18:30(最後は水中観察はなし)
出航時間:4~6,9月の運航は現地で看板を確認するか、電話で確認。

Billet :大人14€ 子供(3~12歳)7€
18:30の回 大人12€ 子供(3~12歳)6€
回遊時間:1時間半

http://www.sete-croisieres.com
気分はイエローサブマリン!
セットの近海を海中探検。
セットに着いて、お天気がよかったらまず船に乗っちゃおう。数ある船のアクティビティーの中でも特にお勧めなのが、海中の牡蠣の養殖風景が間近で見られるLe SUB SEA EXPLORER。セットのメインストリート横を流れるロワイヤル運河を通り、北に位置するル・バロウ岬周辺の牡蠣やムール貝の養殖棚を船の地下にある潜水室で見せてくれる。この、どこかなつかしい様式が、夏休みの子供に戻った気分。養殖棚ポイントに到着するまで、運河にかかるいくつもの橋を通過してゆくのだが、船が通れるぎりぎりの設計のため、ちゃんと頭を引っ込めないと危ないので注意!そんな、冒険っぽい雰囲気も含めて、真っ青なセットの海を心行くまで満喫できるかわいい船。
(写真左)「オッラララァ〜!頭を引っ込めてないと危ないよ〜。」と、陽気な節回しで船を操る船頭のムッシュたち。「俺たちゃ、生まれも育ちもセットのセットワーズ(セット人)さ!観光シーズン以外は、漁師として海にも出るんだよ。」ル・バロウ岬の周辺には2800もの養殖棚が設けられていて、その80%が牡蠣、残りの20%がムール貝の養殖に使われている。牡蠣はここで18ヶ月の間、立派になるまで育てられ、出荷される。(写真上)牡蠣に負けないくらい、セットにはたくさんのかもめが飛び交う。ここは、子貝のベッドであると共に、かもめたちのいい羽休めの場にもなっている。

(写真上)これが、地下の潜水室から眺めた海中の牡蠣の養殖風景。普段なかなか見ることのない景色の中を、くらげがのんびり泳いでいたりして。不思議に心和むひととき。

(写真下)目印は、鮮やかな船の黄色!ロワイヤル運河にかかる、1950年に架けられた、エッフェル氏の会社建造の橋も見所。そういわれれば、妙に凝った鉄骨具合が、エッフェル塔に通じるものがある。かも?!

 


BONZOUR JAPON Nº 22 [ 南仏の小さな宝石、セットへ ] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。