ボキューズ・プロデュースのブラッスリー

コーディネート/田中敦子, 写真/Mika Inoué, 取材・文/猫沢エミ

Le Nord
Basserie Paul Bocuse

ル・ノール=ブラッスリー ポール・ボキューズ

18 rue Neuve 69002 Lyon
Tél:04.72.10.69.69
年中無休
●ランチ 12:00~14:00
●ディナー 月~木 /19:30~22:00 金、土 /19:30~23:00
Métro: A線 Cordelières、Hôtel de Ville‐Louis Pradel
http://www.nordsudbrasseries.com/

 

ボキューズ・プロデュースの気さくなブラッスリー

リヨンといえば、食の帝王ポール・ボキューズの本拠地。ふところが温かい方は、ぜひリヨンから北へ上がったコロンジュ・オ・モンドールの彼の三ツ星レストランへ行ってみて欲しいが、もっと気楽な気分でお勧めするのは、ボキューズがプロデュースするリーズナブルなレストラン。市内を中心に5店舗を展開しているが、各レストランに東西南北の名前がつけられ、たとえばLe Sud(南)では、南仏料理が中心…という具合。今回は、トラディショナルなローヌ・アルプ地方料理が頂けるLe Nord(北)へ。モレスキン・ルージュのクラシックな店内で繰り出される‘Menu du jour’(本日のコース)は、前菜&メイン、もしくはメイン&デザートの2皿で19.60€という驚異的な安さ!前菜、メイン、デザートの3皿を食べても21.80€なのだから、ボキューズさんありがとう!と思わず感謝してしまうお値段。味はそこそこ…というのが正直なところだが、値段以上の価値はあり!

(写真左)壁には、ボキューズ氏直筆の‘親しい友と囲むテーブルでは、時間が止まる。’という粋なメッセージが。(写真右)清潔に整えられたカトラリーときびきびしたスタッフの動き。


(写真上)Menu du jourの前菜、Soupe de Courge du Jardin‐クルトンがたっぷり浮いたかぼちゃと栗のポタージュ。ほっこり美味。
(写真下)Menu du jourのメイン、Bœf Bourguignon-ブッフ・ブルギニョン、タリアテッレ添え。人参、マッシュルーム、ベーコンが入ったフランスの伝統料理、牛の赤ワイン煮込み。リーズナブルだけど、素材は新鮮ピカいち。ボリュームもたっぷり。

(写真左)Menu du jourのデザート、Crème Renversée au Caramel-さかさまプリン。

 


BONZOUR JAPON Nº 19 [古都・リヨンを巡る旅 後編] より

*取材データは最新のものですが、ここで紹介される品物の値段、および各店舗の営業時間・定休日は急に変更されることがあります。また、文章は取材当時のものを使用していますことをあらかじめご了承ください。