ボンズールジャポン65号2017年10月10日発行

  • Bimestriel gratuit
  • Mars 2017
  • ボンズールジャポン65号
  • 2017年10月10日発行

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みなさんがパリ旅行でまず頭を悩ませるのが、ホテル選びではないでしょうか。2017年現在、8㎞四方の小さなパリにホテル登録された宿は1573件、Chambre d’hôtel-シャンブル・ドテルと呼ばれる民宿が80617もある!ホテルのクラス分けは、1つ星から5つ星、そこに星なしのホテルが加わると6段階に分けられる。しかし、最近このクラス分けに疑問を持ち、あえて星をとらない良質なホテルも増えているので、星だけでホテルそのものの善し悪しを判断するのは、もう古い考え方とも言えるかもしれません。実際、このホテルの格付けに世界共通の統一基準は存在せず、フランスではフランス政府観光庁が定めた施設・設備など、あくまでもハード面だけの判断で星の数が決まっているのです。そんななか、決して安いとは言えないパリのホテル代。旅の快適さの半分を決めてしまうと言っても過言ではない大切なお宿選びに、あなたは何を求めますか?ボンズール・ジャポンでは、読者のみなさんからもご要望が強かったパリのホテル選びに、心ときめく《デザイン性・オーナーのポリシー・コストパフォーマンス》という3つの基準を設けてみました。そして、若いオーナーたちが独自の指針を掲げて続々とホテルをオープンしているパリ右岸・9区のエリアを中心に、心に残る滞在をお約束する、よりすぐりのデザインホテルをご紹介します。

(※)I'internaute 2017年データより出典

2017年9月 ボンズール・ジャポン編集長 猫沢エミ

  
       

猫沢エミ Emi Necozawa ミュージシャン、フランス文化に特化したフリーペーパー『BONZOUR JAPON』編集長、文筆家、映画解説者。1996年、コロムビア・トライアドレーベルよりシンガーソングライターとしてデヴュー。2002年の渡仏後は、フランス文化に根ざした活動を多分野で展開。2007年より『BONZOUR JAPON』の編集長を務め、現在はフランスと日本を往復する生活。『パリ季記』(地球丸)『パリ通信』(主婦の友社)『猫と生きる。』(辰巳出版)『フランスの更紗手帖』(パイ インターナショナル)など、著書多数。



前号に掲載しました休刊のお知らせに、驚いた方もいらっしゃったかと思います。2007年に創刊したボンズール・ジャポンは今号を持ちまして、リニューアルのためしばしの間、休刊させていただくこととなりました。今後は、名前やスタイルを替え、より深くヨーロッパ文化にコミットした媒体へと生まれ変わる予定ですが、公式WebSiteのBONZOUR.JPは、10年間の貴重なアーカイヴも含め運営していく所存ですので、引き続きフランスへのご旅行、情報集めに広くご活用いただければ幸いです。また、新しい媒体に関する情報につきましても、https://www.bonzour.jp/でお知らせいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。 私たちがボンズール・ジャポンを始めた2007年は、現在ほどSNSやスマートフォンの普及率が高くはなく、情報を主に扱う弊誌のようなフリーペーパー全盛時代でもありました。その後、紙媒体全般に革新を迫られるインターネット情報時代が本格的に訪れました。その中でもボンズール・ジャポンは、小さな媒体にもかかわらず、フランス文化を愛するたくさんの読者のみなさま、クライアントのみなさま、そして関係各社さまのお力添えにより、今日まで生き長らえることができました。ひとえにみなさまのフランス愛の賜物と、スタッフ一同心からの感謝にたえません。 ボンズール・ジャポンは既存の情報誌とは異なり、テーマの着眼点、取材・編集方法も一般のそれとはだいぶ違った独自の媒体でした。フランス文化への愛情ひとつで集まったスタッフによる運営は、この10年間常に困難を極めました。これまで続いたこと自体が奇跡だったとも言えるでしょう。体裁は旅の情報誌でしたが、弊誌はリアルなフランス文化を伝えるフリーペーパーとして情報誌以上のなにかを残せたと自負しております。今後はかたちを変えて、みなさまとまたお会いすることとなりますが、これからも引き続き、ご支援・ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。                     

Bonzour Japon 編集長 猫沢エミ

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